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こんな人がいました。
Dさんはギャンブル中毒。
小さな衣料品メーカーで営業をやっていましたが、
ウィークデイは外回りの合間にパチンコ屋に足しげく通い、
週末は競馬場や競輪場に入り浸っていました。
それで儲かっている訳ではなく、ギャンブルの収支は常にマイナス。
給料だけでは生活費が足りなくなり、
消費者金融から借金をするようになります。
最初は、借金も小額でした。
「いつか大穴を当てて、一気に返して見せる」
との思いを持っていましたが、そんな楽観的な思いが叶う訳がなく、
消費者金融からの借金はどんどん膨らむばかり。
やがてその返済に困る様になると、別の消費者金融と契約して、
そこからの借り入れで返済をするようになりました。
いわゆる自転車操業です。
そうなると、借金の総額は雪だるま式に増えていきます。
わずか2年ほどで4社から150万円ほどの
借金を抱える様になってしまいました。
その返済が次第にDさんの収入の大半を占めるようになった頃、
会社の経営が不振になり、
営業成績の悪かったDさんはリストラされてしまうのです。
定職を失ったDさん、始めは消費者金融にリストラされたことを
黙って借金で生活を送っていたので、
借金総額はあっという間に400万円まで膨らんでしまいます。
そこで、借金をなんとかしようと、借金整理を考えます。
しかし、計算したところわずか数年で一気に膨らんだ借金は、
過払い金もほとんどありません。
自己破産をしようにも、ギャンブルで作った借金では
免責が認められる訳がありません。
さらに、定職を持たない身では個人再生も適用されません。
弁護士費用も払えないDさんは、ある日突然、行方をくらましてしまいました。
今はかつての同僚すら、彼がどうしているか、知る由もありません。
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